南極とペンギンは深い関係にありますが、南極ってちょっと意味として曖昧な部分がありますよね。
南極と一重に言っても南極点、南極大陸、南極海、南極圏、南極収束線など色々あります。”南極に住むペンギン”のように使われる場合は、おそらく南極大陸のことを指していると言っているのだと思います。
南極海などの言葉を聞くこともあるので、それぞれの違いを整理しておきたいと思います。
1. 南極点
地理上で南緯90度の地点(オレンジの点で南極大陸上にある)を南極点といいます。地球の反対側にある北緯90度地点(北極点)と結ぶと地軸になり、この軸を中心に地球は自転しています。
2. 南極大陸
南半球にある巨大な大陸。大陸全体の中では1番ではなく5番目に大きい。南極半島も南極大陸の一部です。
3. 南極海
”南緯60度以南”の海域。南極点を中心とした円。南極大陸を包み込みます。
4. 南極圏
”南緯66度33分以南”の地域。南極海より狭く、南極半島の一部は南極圏からはみ出します。一般的に使われる”南極”という言葉は南極圏を示す場合も多いようです。南極圏の境界線は南極線と言います。
5. 南極収束線
南極大陸を包み込む曲線。南極の冷たい海水と亜南極の温かい海水が交わる境界(潮境)。自然現象を基準にした線の為、正円ではなく楕円になります。
まとめ
それぞれ若干意味の違ってくる”南極”まとめでした。この5つを理解しているとペンギンに関する本などが読みやすくなるかと思います。