コウテイペンギンが数ヶ月間絶食していられる理由

コウテイペンギン

コウテイペンギンは3月の繁殖期に陸に上がりコロニーを目指します。雌は5月に産卵をして、その後、卵を雄に託して海に採餌に行きます。

雌は3月から2ヶ月程絶食をして採餌に行くことになりますが、卵を託された雄は7月に子が孵化するまでの更に2ヶ月間、計4ヶ月間もの間絶食をしています。

絶食していられる理由

雌のコウテイペンギンは産卵後、採餌に海に行きますが、子が孵化したタイミングで給餌の為にコロニーに戻ります。海からコロニーまでは100km以上離れていて数週間かけて到着します。

この間、海にいる間に蓄えた餌は胃の中で消化しきらずに残すことが出来るのです。雛には胃に残っている餌を吐き戻して与えます。このことからコウテイペンギンは消化のスピードを制御出来ると考えられていて、海にいる間に蓄えた脂肪と合わせることで数ヶ月にも及ぶ絶食を凌ぐことが出来るのです。

絶食中も雛に餌を与える雄ペンギン

数ヶ月間の絶食中にもかかわらず雄のコウテイペンギンは子の孵化後、雌ペンギンが戻ってくるまでの数日間、雛に餌を与えます。

餌は自身の食道から剥がれ落ちた内壁で”ペンギンミルク”と呼ばれます。栄養価も高く給餌の最終的な手段です。

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