ペンギンが石を食べる秘密とは?

小石

実はペンギンは石を意図的に食べます。そんなことをしたら歯が欠けたり胃もたれしたりして大変そうに思えますが、歯は無いとのことですので一安心です。ペンギンが石を食べる理由は結論が出ているわけではありませんが、有力な説が2つあります。

説その1、餌の消化を良くする為

ペンギンは多くの鳥類が持っている”砂肝”を持っていません。砂肝は食べた餌を取り込み、餌をすり潰し消化を良くする為の消化器官ですが、この砂肝の代わりにペンギンは小石を利用しているようです。

胃の中に小石を入れておいて、餌のオキアミ、魚、イカなどをすり潰して消化を良くするという仕組みですね。なんとも大胆で斬新な手法ですが、ペンギンの生活に大いに役立っているのかと思います。胃が石の重みで傷つかないのかちょっと心配ではありますが・・・。

説その2、潜水時の重りに利用している

ペンギンは種によりますが数百メートルまで潜水するペンギンもいます。深く潜れば潜るほど、水圧が上がり潜りづらくなる為、潜水者にはある程度の重さも必要になります。

ペンギンは脂肪の多い生物ですが、脂肪は水に浮く性質を持っている為、その点で少し水に浮きやすい身体の作りをしていると言えます。その代わり、他の一般的な鳥類と比べると骨密度は高く、こちらは潜水時の適度な重りになると言えます。

この2点は身体そのものの作りによる浮力への影響ですが、道具としての浮力調整に”小石”が使われるようです。御存知のとおり石は比重量が大きい為、簡単に沈みます。重りに利用するとして、どの程度の頻度で使用するのか気になるところですが、”本腰入れて潜るか”って時には沢山飲み込むのかもしれません。

海から上がって、用が済んだら吐き出すとすると非常に便利なアイテムに思えます。こちらの説のほうが石の使い方が人間的と言いますか、なんとなく合理的にも見えます。

上記の説の複合パターン

この2説、両方が正しくどちらにも利用されているというパターンもあります。どちらの説も生活基盤にかかわる重要なアイテムになります為、僕は両方が正解なのかなと思います。

更に一つ考えられるパターンとしては”どちらも的外れ”というものですが、この場合は想像もつかないような事に使われてる可能性も有りますし、特に意味もなく、そもそも間違って飲み込んでるだけということも考えられます。

会話が出来ない以上、人の考える生物の行動の理由は推測でしか無いです。それが想像・研究をする楽しさでもあり、真実を知れない悲しさでもありますね。

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